
tailscaleとは?
Tailscale(テイルスケール)とは、誰でも簡単に使えるセキュアな仮想プライベートネットワーク(VPN)を作るためのツールです。
技術的には、WireGuardという高速かつ安全なVPNプロトコルをベースにしています。
実際に使ってみたところの印象は、煩雑な設定を無くしたシンプルなVPNという感じですね。
どんなことができる?
- 外出先から自宅PCやサーバーにリモートアクセス
- 自宅LANのNAS・プリンタ・スマート家電にアクセス
- スマホから自宅のインターネットを使う(Exit Node)
- 家族間VPNネットワークの構築
- ローカル開発環境へのリモートアクセス
- 内部開発用のプライベートAPIやDBにアクセス
- Raspberry PiやIoT機器への遠隔操作
- 拠点間を仮想ネットワークで繋ぐ
- VPN経由で内部システムに安全にアクセス
などなど...使い方は多岐にわたります。
tailscaleをはじめよう!
従来のVPN作成とは比べ物にならないほど簡単です、気軽に試してみてください!
アカウント作成
tailscaleを使うには、アカウントが必須です。tailscale signupにアクセスしてアカウントを作成してください!
プラン等を聞かれた場合はfree plan(無料)で問題ありません。個人で使うには十分なプラン内容になってます。
初回のみアンケートのように属性を聞かれます。適当に答えて進めましょう。
つぎに、デバイスを追加するよう促されます。linuxやスマホアプリ、PCソフトウェアがあります。
一旦下の「Skip this introduction →」を押して次の画面に行きましょう。
これでアカウントの初期設定は終わりで、ホーム画面(admin console)が現れました。
ここに接続したVPN機器が一覧になって表示され、各種設定ができるようになっています。(まだ接続していないので何も表示されていない)
機器設定
VPNを使いたい機器にtailscaleのアプリ、ソフトウェアをインストールしてください!
ダウンロードリンクはこちら。
PCソフトウェアやスマホアプリはインストール後、案内に従ってアカウントにログインするだけです。簡単!
Linuxであれば
curl -fsSL https://tailscale.com/install.sh | sh
でインストール後、
sudo tailscale up
として起動すると、初回はログインURLが表示されますのでそのリンクに飛びアカウントにログインします。
これで、機器設定は完了です。インストールしてログインしたデバイス同士はVPNで繋がっています。
ホスト名を指定してsshをつなぐことなどできますね。
VPNでネットワークに接続したい(Subnet routes)
tailscaleをインストールした機器同士の接続に限らず、接続先のネットワーク内にある機器にアクセスすることができる機能があります。
Subnet routesと呼ばれるこの機能は、初期状態では無効化されているので使う場合は有効化する必要があります。
スマホでは、設定のSubnet routing項目からAdd routeを押して接続先ネットワークのIPアドレスを入力します。
windowsでは、プロンプトで以下のように実行します。
tailscale set --advertise-routes=192.168.1.0/24
その他機器での設定や詳しい情報は公式ドキュメントから確認してください。
機器での設定ができたら、admin consoleから機器の編集画面に行くとネットワークの項目が出現するので使用したい物を選び保存すると使用できるようになります!
VPNでネットワークに接続することができます!
VPN越しにインターネットに接続したい(Exit node)
tailscaleをインストールして接続した機器のネットワークからインターネットにアクセスすることもできます。
Exit nodeと呼ばれるこの機能は同じように初期状態では無効化されているので使用する際は有効化設定が必要です。
スマホやwindowsではExit node項目からAllow local network or LAN accessを押します。
その他機器での設定や詳しい情報は公式ドキュメントから確認してください。
機器での設定ができたら、admin consoleから機器の編集画面に行くとネットワークの項目が出現するので使用したい物を選び保存すると使用できるようになります!
そして、接続'元'のtailscaleで接続'先'の機器名を選びます。
これでVPN越しにインターネットに接続することができます!
以上
主要機能の説明は以上です。めちゃくちゃ簡単ですよね。これが無料で使えるなんて....ありがたい限りです。
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