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【15選】有望な国産SNSまとめてみた!(個人開発・マイナー)
Xで国産SNSと検索をかけてみると意外と学生が個人開発したものが多く見つかります。なかなか手の込んだ作品が多く見つかったので皆様に紹介します。
公開:国産SNSとは
「国産SNS」とは、特定の国で開発されたソーシャルネットワーキングサービス(SNS)のことを指します。たとえば、日本国内の企業や開発者が中心となって開発したSNSが「国産SNS」と呼ばれることがあります。
国産ではないSNSは?
国産ではないSNSには以下のようなものがあります。
- X
- Threads
- mastodon
- Discord
- TikTok
- Bluesky
- BeReal.
- Snapchat
- KakaoTalk
国産SNSのメリット
国産SNSには、海外製のSNS(例えば、Facebook、Instagram、X(旧:Twitter)など)と比較して、以下のような特徴を持つ場合が多いです。
- 地域特化の機能
日本国内の文化や習慣、利用者のニーズに合わせた機能が多い。 例えば、UIやお問い合わせなどでの日本語対応の充実や、特定のイベントや地域情報に特化している。 - プライバシーやセキュリティの重視
国産SNSは、日本の個人情報保護法(個人情報保護法、GDPRの日本版とも言える)に準拠して設計されることが多く、セキュリティやプライバシー面で安心感をアピールするものが多い。 - 独自のデザインやUI
日本人ユーザーにとって親しみやすいインターフェースやデザインを採用している場合が多い。 - コミュニティの規模やテーマが特化
特定の趣味や業界にフォーカスしたSNSも多い。 例えば、趣味専用、地域交流専用などのSNS。
一番の強みは何といっても、同じ文化圏の言語者が利用者の大半を占めることだと思います。
そもそも言語の壁を乗り越えられずコミュニケーションが取れなかったり、翻訳機能がいくら充実したとしても文化的な共通認識がないとすれ違いな会話になってしまうことが多くありますよね。同じ文化圏の言語者が多いとこういった問題が解消されるかもしれません。
個人開発から国産SNSがたくさん生まれている
企業が作る国産SNSはよく広告で見かけることもありますよね。例えばこんなものがあります。
- LINE
- MIXI
- MIXI2
- GRAVITY
- Yay!
- Tters
- くるっぷ
- 翡翠SINGS
- whoo
こうした有名なものではなくマイナーなものを探そうとXで「国産SNS」というワードを検索してみると、個人開発で国産SNSを作りましたなどと発信するポストが多く見つかりました。
その投稿者を調べていくとなんと高校生であることが多いことも分かりました。最近の高校生は技術力が高いですね。どこかでSNSを作ることが流行っているのでしょうか。。。
Xで検索するという簡単な方法ですが、面白そうな国産SNSをたくさん見つけることが出来たのでここで紹介します。
国産SNS15選
15個の国産SNSを紹介します。
個人開発、マイナー、という条件で調べたものになります。
※掲載許可はとっておらず、引用の形をとらせていただいております。問題がございましたら、お問い合わせください。
※順番は特に意味ないです。開発者名は敬称略。
Fiicen
URL: fiicen.jp
開発者: そう
高校生。
投稿は「サークル」と呼ばれ、いいねや「リフライ」と呼ばれるいわゆるリポスト(リツイート)が出来る。
サークルには画像、動画、最大5択のアンケートをつけることが出来る。
返信のサークルは一つのページとして表示することが出来ず見ずらい。
タイムラインにはフォローしたユーザーの投稿が並ぶ。
トレンドや話題といったタブがありそこから関わりのないほかのユーザーの投稿を閲覧できる。
学生個人開発系では利用者が多いほうで、現在も活発なコミュニティとなっている。
利用者にも学生らしき人が多く暴言や荒らしなど治安が悪い一面もある。
昨年2024年の5月下旬ごろ、Xのほうでバズって利用者が増えた。
というのもITジャーナリストである三上洋氏がXでFiicenを紹介したのだ。
高校生が作ったらしいTwitterライクなSNSフィーセンにアカウントを作ってみたhttps://t.co/7BGxhywA4i https://t.co/hzXGCZfbfx
— 三上洋 (@mikamiyoh) May 21, 2024
この投稿によって多くの人が流入してにぎやかなコミュニティとなった。
他にも検索、通知、DM、ダークモード、ミュート、
フォロワーのみに公開、URLカード、ハッシュタグ、などの機能が備わった完成度の高いSNSとなっている。
開発者は忙しそうではあるが定期的にアップデートして新機能を実装している。
Subnect
URL: subnect.com
開発者: $0
メール認証orGoogleアカウント必須。パスワードレス。
19歳。
一般的なテキストベースのSNS。
投稿にはいいね、再投稿、引用、返信、といった一般的なことに加えてMIXI2のようにいいねとは別に1つの絵文字をリアクションとしてつけることが出来るようになっている。
動画やアンケートには対応していなさそうだ。
タイムラインは全ユーザーの投稿が並ぶ「最新」とレコメンド機能のある「おすすめ」とフォローしたユーザーの投稿が並ぶ「フォロー中」の3つがある。
トレンドや人気の投稿が並ぶタブがあり他のユーザーの投稿を閲覧できる。
リスト機能によって気になるユーザーの投稿をまとめて確認できる機能もある。
ブックマーク機能はフォルダを複数作ることが出来てXよりも便利である。
ユーザープロフィール画面にはGitHubのような目立つヒートマップがあり、そのユーザーの活動量が一目で分かるようになっている。
「Subnect Star」という月額650円の有料サブスクも備わっている。
stripeを使用しておりクレカで実際に加入できそうである。
他にも、予約投稿、検索、通知、DM、複数プロフィール、ダークモード、テーマ、ブロック、公開範囲指定、プロフピン止め、ハッシュタグ、などの機能が備わっている本格的なSNSである。
tmitter
URL: tmitter.tokyo
開発者: かみしき
メール登録必須。認証は?
一般的なテキストベースのSNS。
いいねは匿名となっており、投稿者は誰がいいねしてくれたのかわからないようになっていていいねの数のみわかるようになっている。
この機能によって気軽に投稿にいいねすることが出来る。
いいねとは別に、絵文字をリアクションとしてつけることが出来るようだ(現在は作成中)。
その絵文字は自分で画像等をアップロードして追加することが出来るようだ(現在は停止中)。
リポストや引用機能はない。
投稿には画像をのせることが出来るが、AI学習対策機能が搭載されており、画像に対して透かしを入れることが出来る。
タイムラインはフォロー中のユーザーの投稿が並ぶ「ホーム」と全ユーザーの投稿が並ぶ「パブリックタイムライン」がある。
ユーザーは少なくなく、この日も投稿が多く見られた。
他にも、ブロック、などの機能が備わっている。
trendect
URL: trendect.online
開発者: やまひろ
一般的なテキストベースのSNS。
投稿には画像を載せることが出来る。
また、他人の投稿にはいいねと返信が可能。
トレンドや検索機能、絵文字は無いがハリボテの要素が置かれているので今後のアップデートで追加されそうである。
タイムラインは全ユーザーの投稿が見れる「新着」とフォロー中のユーザーの投稿が見れる「フォロー」の二種類。
設定ページは開けなかったので実装していない可能性がある。
自分のページからプロフィールは変更できる。
タイムラインには、この日も数人の投稿が見られ活動があるようだった。
snooze
URL: snooze.page
開発者: n4mlz
Googleアカウント必須。
筑波大学生の個人開発。
鍵垢しかないテキストベースのSNS。
機能は少ない。
投稿は相互フォローの相手のみが閲覧できる。
他のSNSから知り合うのが前提なのかもしれない。
いいねと返信することが出来る。
レバテックで記事になっている。
SKYMEET
URL: sky-meet.com
開発者: スカイミート(事務局)
メール認証任意。
一般的なテキストベースのSNS。
作りこみが凄く、おそらく個人開発なのだがそれを疑うほどの完成度。
投稿の際に画像や動画を添付できるのはもちろんのこと、テキストを装飾したり、フィルタリングをかけたり、公開範囲を指定したりできる。
投稿には返信やリポスト、引用、いいねとして決められた数個の絵文字から1つ選んでつけることができる。
タイムラインは複数存在する。
利用者が少ないのか、投稿は多くは見られなかった。
投稿とプロフィールには閲覧数がカウントされて表示されている。
アップロードした画像はギャラリーからまとめて閲覧・公開することができる。
サークル機能があり同じ趣味のユーザーと集まることができる。
他にも、検索、通知、DM、複数プロフィール、ブロック、公開範囲指定、ハッシュタグ、などの機能が揃っている。
REAST
URL: reast.info
開発者: ラベル
一般的なテキストベースのSNS。
シンプルで整ったUIで使いやすい印象。
投稿には画像を載せられる。
また、いいねと返信が可能
タイムラインにはフォロー中のユーザーの投稿が並ぶ。
検索画面に全ユーザーの最新投稿が並んでいる。
今年(2025年)に入ってからの投稿は見られなかった。
他にも、検索、通知、などの機能が揃っている。
MDSNS
URL: ec.enoki.xyz
開発者: ときえのき
メール認証必須。
一般的なテキストベースのSNS。
投稿には画像と音楽が載せられ、ジャンルを指定できる。
また、返信、引用、いいね、SEYANAができる。
テキストにはマークダウン記法が使える。
タイムラインはフォロー中と全ユーザーがある。
今年の投稿は1つとなっていて活動量は少ないようだ。
検索や通知のページがあるが使えない。
他にも、テーマ、などの機能が揃っている。
ゆらぐら
URL: yuragura.com
開発者: よねぐら (X)
メール認証必須。
画像ベースのSNS。
ピンタレストに似たUIでイラストを楽しめる。
テキストも合わせて投稿できる。
投稿に対し、返信やリポスト、ブックマーク、ができる。
投稿日時が見えなくなっている。
タイムラインには全ユーザーの投稿が並ぶ。
他にも、検索、通知、ブロック、ハッシュタグ、などの機能がある。
対多
URL: X
開発者: asa (X)
アプリ。
面白枠かもしれない。
漢字のみ投稿できるテキストベースSNS。
特にアカウントの概念は無く、誰としゃべっているのかよくわからない。
7つのジャンルごとに新着と人気のタイムラインが存在する。
漢字のみで相手に意図を伝える偽中国語が楽しめる。
漢字の持つ意味を組み合わせたり、カタカナに似た漢字を使ったり、漢字の読みを使ったりして、やり取りをしています。
少し前にギガジンに取り上げられて話題となりました。
漢字だらけの偽中国語しか投稿できない国産中華風SNS「対多」登場、匿名無料登録不要林檎端末泥端末両対応https://t.co/t8RCvTSViW
— GIGAZINE(ギガジン) (@gigazine) December 13, 2024
今もなお人気は衰えない。
beluga.fm
URL: beluga.fm
開発者: Beluga (X)
Xアカウント必須。
テキストベースのDiscordに似たUIのSNS。
投稿には画像を添付できる。
テキストに装飾を施せる。
グループのなかにチャンネルがありそこで会話を楽しむようだ。
UIはよくできているが、他の機能的な部分がおろそかになっていて未完成さが目立つ。
ユーザーは少ないうえ更新が半年ほど無いチャンネルばかりで活動はなさそう。
Humin.me
URL: humin.me
開発者: かぼしー
一般的なテキストベースのSNS。
投稿はピースと呼ばれ、画像を載せることが出来て、いいね、返信、引用、することができる。
利用者は少ないようで昨年10月の投稿を最後にタイムラインは静まり返っている。
他にも、通知機能が備わっている。
takos.jp
URL: takos.jpトップページ
開発者: たこ (X)
高校生。
執筆時点でサイトが502エラーになっており確認できませんでした。。。
'分散型'と書かれていたのでActivityPubのようなものに対応するのではないかと期待を込めて紹介しようと思いました。
復活したら書き直します!
Fav!
URL(Play Store): Fav!(ふぁぼ)- オタク向けSNS 推し活など
URL(App Store): Fav!(ふぁぼ)- オタク向けSNS 推し活など
開発者: ??
アプリ。
MIXI2によく似ている。
Black Cat Carnival
URL: bcc.cc
開発者: sugitani (X)
アプリ。
完成度は間違いなくこの15選の中で一番。
元ニコ生初代開発リーダーの方。
同名の会社を設立し開発しているよう。
これまでにないUIのタイムライン(?)でショートSNSと呼ぶそう。
スクロール可能な縦画面が一つのルームとなっておりそこに文字や画像を投稿できる。
他人が返信したりリアクションを付けたりできるが匿名になる仕組み。
他人の返信やリアクションは小さくまとまったり重ねられたりして表示されるのでメインの投稿が見やすい。
返信へ返信できるのはルーム作成者のみとなっている。
横にスクロールすると他の人のルームに画面が変わる。
ブーストといわれるポイント制度があり、ルームに対して付与できる。
これは他のSNSのリポスト機能にあたるもので、たくさんブーストを受けるとオススメに載り多数の人に広まっていく。
ルームは複数作成でき、ブックマークすることもできる。
まとめ
沢山の国産SNSが生まれてきていることが確認できました。
学生の開発も盛んでした。
この中に次のXやInstagramとなるようなSNSはあるのでしょうか。。。
今後のアップデートに期待です。
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