最高のノートパソコン

韓国企業LG社のLG gramシリーズに突如現れたこのモデル。

今までカラーバリエーションはホワイトやグレーくらいしかなかったのにいきなりこの虹色、新デザインの「オーロラホワイト」である。

何があったかというと、K-POPグループ「NewJeans」がLG gramのグローバルアンバサダーとして就任したのだ。

コラボモデルとしてNewJeansのキャラクターが刻印されたモデルもあるのだが入手不可、というよりぼったくり価格だったので諦めたのだが、刻印が入っていないモデルは日本でも発売されていて最安値で購入できたので紹介する。



このPCは23年4月上旬発売でLG gramという本体重量が999gと1kgを切る軽さを売りとしたシリーズのひとつにあたる。

LG gramシリーズには通常のLG gramのほかにLG gram slimという本体厚さが1cmちょっとという薄さを売りにしたモデルや、プロ向けのLG gram Proモデルなどもあるが、LG gram Styleの位置づけは謎だ。

奇抜な本体カラーやNewJeansとのことも考えると、ただのコラボモデルなのかもしれないし、若者にターゲットを向ける戦略なのかもしれない。



とにかく、NewJeans好きとこのデザイン好きには最高のノートPCである。

LG gram style

LG公式サイト内プレスリリースによれば、

  • 計量
  • スリム
  • 耐久性
  • 長時間駆動
  • 高性能

を詰め込んだノートPCシリーズがLG gramにあたる。

ディスプレイに有機ELをシリーズ初採用。

その中で「最高峰の美しさを追求した」のがLG gram style。また、「NewJeansを起用した各種クリエイティブを展開予定」ともあり、今後が気になる。

種類と価格

今回購入した14Z90RS-KA74J1(末尾に1がつく)はMicrosoft Officeが同梱されている。

といっても、プロダクトキーが書かれた厚紙が入っているのみでインストールなどは自身で行う必要があるようだ。

モデル 特徴 価格(税込)
16Z90RS-KA76J 16インチ 319,800
14Z90RS-KA74J 14インチ 288,800
14Z90RS-KA74J1 14インチ、Microsoft Office同梱 310,000円前後
14Z90RS-KA51J 14インチ、i5-1340P 258,000


高い。ノートPCにおいて軽くなればなるほど値段も上がるのは常識だがにしても高い。

購入した9月頃には21万円台にまで値下がっていた。安く感じる。

NewJeansのキャラクターが刻印された日本未発売モデルも日本円で30万前後だった筈だ。

次があるのならば、刻印入りモデルの日本発売を期待している。

スペック概要

LG gram Style - 14Z90RS-KA74J1です。

年式 23年モデル
画面 14.0インチ有機EL
解像度 2880 x 1800 (WQXGA+)
カラー オーロラホワイト
プロセッサー Core i7 1360P
メモリ 16GB LPDDR5 6000MHz
重さ 0.999 kg
バッテリー 72Wh

開封



箱は段ボール色が丸出しで質素なデザイン。SDGsに配慮しているらしい。



蓋を開けると謎の厚紙。フォトフレームになるようだ。

本体は薄いサラサラな包装されている。

本体の下には封筒とOfficeのプロダクトキー。

右には公称値約116gの充電器と充電用のUSB2.0対応ケーブル。

外観



目をひくホログラムで真珠のようなオーロラホワイトカラー。「Corning® Gorilla® Glass」にマットコーティングが施されており、ちょっとした擦れでかすり傷はつかない。



文字「gram」のみのシンプル刻印。角度によって印象が変わるが基本パステルカラーの空色か紫色に見える。明るいものを反射すると黄色か橙色に見える。



シリーズ初採用の有機ELはDCI-P3を100%カバーする。

これはめちゃくちゃ綺麗。正直くどいくらい。文字を読む時には疲れてしまうかも。

ただ、映画など動画を見る時には最高品質で楽しめるだろう。

画面比率は16:10で作業にも向く。

応答速度は0.2msでゲーミング仕様でもある。

画面縁は白ではなく黒。上に物理シャッターがないWEBカメラ、その右にはカメラインジケーター。

カメラ左には顔認証用の赤外線センサーのようなもの。顔認証時に赤く発光する。画面下にはLGロゴ。



キーは普通。アットマークやカッコのキーが若干小さくプログラミングには向かない。伸ばし棒も小さいが立地的にもともと打ちにくい。キー深さは1.5mm。固めの押し心地。

右上に電源ボタンがあり、Delと間違える人も少なくないかもしれないが慣れれば気にはならないし、この電源ボタン、しっかり押さなければ反応しない。

ファンクションキーが1から12までるのは大変便利。左下2こ目のFnキーを使えば画面輝度、音量、キーボードバックライトの輝度が簡単に変えられる。音量調節が片手でできないのはマイナスな点。


バックライトは2段階であたりが真っ暗でないと効果を発揮できないほど輝度は低い。



gramの刻印とevoロゴ。つるつるの触り心地は最高。辺りは光が反射してギラギラの北極にいるように明るい。

タッチパッドは境目に段差がなくかっこいい。タッチするとライトが光って左右の境目がわかるようになる。指を離すと2秒ほどで消える。押し込むとiPhone8のホームボタンのような感触フィードバックがある。



5つのゴム足。真ん中のは机につかないが。2つのスピーカー。Dolby ATMOSで音質がいい。吸気に対して排気が画面の付け根のとこのみなので排熱は効率が悪そうだ。



マイクロSDカードとUSB type-Aを直接差し込める。

3.5mmイヤホンジャックとThunderbolt・PD対応のUSB type-Cポートがなんと2つ。これは嬉しい。

検証

Cinebench r23

マルチスコアでは8000手前くらい(10分耐久)

良くて9300(1回のみ)が出ている

使用感

モード

ノイズレス、低ノイズ、正常、ハイパフォーマンスの4種類のモードがある。

ノイズレスは完全にファンを止めるので音は全くしない。しかし熱をため込みやすくCPUのクロック周波数は0.4GHzまで落ちる。

ブラウザ上でテキスト編集すれば文字変換がワンテンポ遅れるくらいには性能が低下する。CPUパッケージ温度は81度以下になるように動作しているが、ほぼ80度を超えている。本体の表面温度は長く触れていれば低温やけどしそうだ。

低ノイズではファンは回るが音は小さい。ブラウザで軽い操作をするくらいの用途であれば問題なく使えそうだ。

正常でもほぼほぼファン回転数は範囲内最大で張り付いている印象でそこそこうるさい。これにするくらいなら常にハイパフォーマンスにしておいた方がいいので使い所が、謎。

バッテリー

公称値最大17時間の新素材カーボンナノチューブ採用の高密度バッテリーを採用。

最適なパフォーマンス設定でファンを正常モードであれば、ブラウザ、文字編集で8時間くらい持つかなといった感じ。フルに使うと3時間程度。

LGソフトウェア



ソフトウェアが豊富。

LG Smart Assistantでは、ファン回転数を制御できる「冷却モード」を変えられたり、「バッテリー寿命の延長」では充電を80%に到達した時点で停止する機能などなど、設定できる。

LG Security Guardでは使用者の顔を認識して、居なければ自動でロックをかけたりなど、セキュリティ機能が豊富にある。

PDとThunderbolt

どちらもUSB type-Cポート用の規格。

PDは充電に関するものでこのPCは65W充電が出来るようになっている。対応のケーブルと充電器を使えば充電することができる。

type-Cポートなのでスマホと兼用することもできるのがいい。家の中にPD充電器を普及させればどこでも電源がある快適な状態が作れる。さらに持ち運びの際も1つで済むのがいい。

Thunderboltはデータや映像に関するもので、工夫次第でケーブル一本から様々な拡張ができるところが面白いもの。

例えば、充電器、拡張ディスプレイ、外付け記憶装置、有線LAN、マウス、キーボードなどなどの拡張をハブを用意することでPCに一本のケーブル接続のみで済ますことができる。

おわり

いいノートPCでした。

このデザイン・軽さ・性能・耐久性・拡張性・バッテリー持ち・満足感は、このPCからでしか得られない唯一性が大きくありました。実用期間を終えてもずっと所持していたいですね